はっきり断れたらいいのですが、なんか、断るのも悪い気がしたりして、なかなか縁を切れない方に向けて、この記事を書きました。
マルチ商法で悲惨な末路になった人は、数多くいます。
今回は、私の知人で悲惨な末路になった2人の実例と、あるマルチ商法の本部に働いている人から聞いて話しを記事にします。
マルチ商法のうさん臭い話には、絶対に気をつけましょう。
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マルチ商法をした人の悲惨な末路

私の友人の2人がマルチ商法にハマって、どえらい末路になりました。
友人のY君とS子さんの実話を紹介します。
買い込みをした挙句に
私が大学を卒業した時に入社した会社の同期のY君は、何を血走ったか、マルチネットワークのA社にハマりまくり、「俺は、年収1000万円になる。」が口癖でした。
そう言えば、彼は、職場でも浮いていて、職場の人間関係に悩んでいる時でした。
そういう悩んでいる時に、「自由な時間ができて、収入も苦労なくやっていけるよ。」なんて、マルチネットワークをしている人から誘いを受けたら、その気になるのでしょうね。
Y君は、大学の友人やその他、言える人には、みんなに言って、すべて断られ、友達をなくした挙句に、
マルチネットワークのアップラインから、「商品を買い込んで自分で使ったら、商品の良さもわかって、
勧誘もうまくいくよ。」という言葉に、どんどん商品を買い込み、安月給サラリーマンだったS君は、お金が足らない分はカードでリボ払いを選択して買い込んでしまいました。
残ったものは借金で、失ったものは、信用と友人と仕事でした。
なぜなら、職場の友人も勧誘してしまい、職場もいれなくなり、会社も辞めてしまいました。
その後、借金を返すために、風の噂では、肉体労働をして夜は深夜バイトで、借金を返している末路になりました。
急に行方不明になり
私の幼馴染であったS子さんは、関西のお嬢さん女子大学をでて、大手企業に勤めていました。
見た目も美しくて、学生時代から男子にも人気のある子でした。
そんな彼女が、何を間違えたか、マルチネットワークの男性にほの字になって、マルチネットワークにハマるようになったようです。
「本業にしたら、勧誘する時間が増えるので、マルチで成功するよ。」と好きになった人に言われたら、本当に会社を辞めて、マルチネットワーク一本にしました。
しかし、彼女の学生時代からの友人はお嬢様ばかり。
マルチネットワークをする人なんて、いませんでした。
夜は怪しい仕事をして
夜は、キャバクラで働いて、家賃の安いアパートに引っ越しして、アップラインの言われるまま、商品を買い込んで、昼はネットワークの勧誘をし、セミナーに参加して、夜はキャバクラで、生活費と活動費と商品代を稼ぐ始末です。
学生時代、みんなから人気のあった彼女の面影もないまま、そのまま音信不通となり、その後の彼女のことは、誰にも伝わってこなくなりました。
マルチネットワークは、容姿端麗で、頭の良い女性の人生も崩壊させる末路でした。
マルチ商法の末路
マルチ商法にハマった人は、だいたいが以下のような末路になります。
・本業を辞めてしまう
副業で儲からないのだったら、「仕事を辞めたら、マルチに勧誘する時間が倍になるから本業を辞めたらいいよ。」とアップラインから言われます。
もともと、マルチをやろうとする人は、仕事に不満を持っていて、仕事を辞めたいと思っている人ばかりだから、そうかなって思って仕事を辞める場合が多いのです。
同じマルチのグループの人も、次から次へと仕事を辞めていくので、つられるように辞めていきます。
当然、辞めた直後は貯金もあるし、嫌な仕事から解放されるので、初めの内は楽しいのですが、その後、どんどんマルチにハマッていくようになります。
・深夜バイトで身体もフラフラ
仕事を辞めて、マルチ一本でやろうとしても、貯金がいつまでも続くとは限りません。
アップラインから、「勧誘するには自分で商品を購入しておかないと。」と言われ、毎月の商品代を支払わなくてはいけません。
また、日中は勧誘活動やセミナーなどもあるので忙しく、当然、バイトは夜になります。
女性だと、キャバクラなどの夜の商売に身を染めることになります。
そして、勧誘と夜の仕事に疲れて、劣悪な状態で、毎日過ごさなければなりません。
身体も、心も、不健康です。
・借金だけが残る
女性なら、夜のお仕事という高単価な仕事がありますが、男性なら、工場の夜勤や警備の仕事。
そう単価も良くないので、毎月のマルチの商品代を払える余裕もなく、カードが買いした借金だけが残ります。
自分たちが、身銭を切って買った商品代は、アップラインのインセンティブになっただけです。
・ファミレス出入り禁止になる
よく都会のファミレスの入り口に、「○○のマルチネットワークの方、ご遠慮願います。」このような張り紙があるところがあります。
マルチの人は、よくファミレスを勧誘やプレゼン、ミーティングにと長時間使い、またマルチのグループで人の出入りも激しく、支払いも済ませずに退散する、食い逃げをする人も多いのです。
モラルのない行動が目立つので、出入り禁止にされるのです。
・友人を失う
マルチに入った人は、言える人を片っ端から勧誘します。
当然、友人を失います。
そして、いつか、マルチに洗脳されていたと気づく日が来ます。
しかし、マルチを辞めたからと言って、以前の友人が戻ってくることはありません。
マルチを辞めた後も、孤独な生活をするはめになります。
・家族崩壊
よく主婦が、SNSやママ友からマルチに誘われて、10万円でセミナーに参加し、そのセミナーに来た顧客に、「働き方カウンセラー」や「生き方カウンセラー」といった肩書を印刷した名刺で、顧客の相談に応じて、4万円の収入を得て、6万円の損。
毎月毎月、その損失部分は増えていき、ある日、旦那さんが見かねて、問い詰められて、離婚。
こんな家庭も多いのが、ネットワークビジネスです。
マルチ商法は儲かるのか

実際にマルチ商法は、儲かるのでしょうか?
私は、あるマルチの会社が長年の取引先でしたので、個人的にも親しくさせて頂ていたので、内緒で懐具合を聞いたことがあります。
かなりな人数の上にいて、高価な洋服を着て、いい香水の匂いをまきちらし、何百名の前で講演している人でさえ、月収70万円から90万円ほどで、月収100万円はいっていないそうです。
マルチ商法をしているほとんどの人が
マルチ商法をしているほとんどの人が、利益を得ていないので、自分で商品を購入してつかっている状態です。
そして、利益を出せないのは、「本業を持っているから、時間がないせいで、本業を辞めたら、勧誘もうまくいくよ。」と言われ、
本業を辞める人も多く、辞めた当初は貯金もあるでので、生活はしのげるが、貯金が底をついてしまうと、
バイトをして、商品代を支払っての地獄のような生活が続きます。
そして、ある時、気が付いて、マルチを辞めることになるのです。
そこまでして、支払った商品代は、アップラインのインセンティブになるだけなのです。
ちなみに商品の質は
マルチ商法の商品の質は、どうなのでしょうか?
いい商品でしたら、普通の商取引のスタイルで、わざわざマルチネットワークのような、人を何人も挟まなくてもいいような気がするのですが。
私は、サプリメントのメーカーに勤めていまして、マルチ商法の会社と商談をしたことが何度もありますが、考えられない原価で取引を求めまれます。
そんな値段で商品を作ることは無理な値段まで、言われます。
いわゆる、ぼったくりのような利益率です。
マルチのすべての商品が、そうとは言いませんが、私が商談した先は、商品掛け率を最安値を求められてきました。
そんな安い値段で商品を作って、いい商品ができるわけないという値段で。
物が良ければ、少々営業が下手でも、時間はかかっても売れるものです。
あれだけ勧誘をかけて、人を挟んで物を売るわけですから、商品がいいか悪いかは、想像にお任せします。
マルチ商法は主婦や大学生まで

マルチ商法は、主婦や大学生まで広がっています。
お金があるように見せびらかせて
SNSでの発信が盛んな昨今、高そうな洋服を着て、自由な時間と収入が手に入って、楽しいというイメージで、勧誘を募るものが目立っています。
時間のある主婦や大学生からの問い合わせも多いようです。
就職難の現在、いかにも自由で、収入もありそうなところに目が止まるのでしょう。
発信者は、お金と自由がありそうに振舞っていますので、そう感じても仕方がないでしょうね。
実際は、マルチネットワークでは、お金が儲かっているように見せかけているケースがほとんどで、本当は新卒の初任給くらいしか稼げていない人も多いようです。
マルチネットワークを辞めた人から実際聞いた話では、そんな儲かっていませんでしたね。
サークルのような雰囲気で
学生や主婦もサークルのような雰囲気で、中にはホームパーティーに招かれて、とにかく楽しいそうな雰囲気を演出させます。
そこで、セミナー参加やちょっとした商品を少しずつ、買っていくのです。
最初は、小さな買い物でも、一度でも購入すると、不思議なもので心理的バリヤーが取れて次回からさらに購入が可能となるのです。
それが狙い目なのです。
そして少しずつ少しずつ、商品を購入させます。
そして、ある程度、商品を買ってしまったら、買ってしまった分を取り返そうと思います。
元を取り返そうとして、マルチ商法の勧誘に走るのです。
仲間もいるので
もうここまでくると、気のいい仲間もできているので、マルチの勧誘をしようかなって、思ってきます。
アップラインの人も、親切だしと。
商品代も取り返したいしと、マルチ商法に走ってしまう、状況ができてしまいます。
そして、勧誘に走るのです。
その結果、大事な友人や家族を失う人も多いのです。
マルチで素晴らしいことを講演している人も
マルチ商法で、人生哲学や生き方をコーチングしている人も、実際は家庭崩壊な人や実は、全然稼げていない人も多く聞きました。
私が、営業活動で出入りしていた、都内にあるネットワークビジネスの会社は、業界でも有名な会社ですが、オフィスの雰囲気は、生きる屍のような人たちばかりでした。
人生哲学もセットにして、商品とともに生き方を説くスタイルのマルチ商法ですが、あまり関わりたくない得意先のひとつでした。
徳のあるような人は全くいなくて、よくこんな会社がこんな一等地でよく営業できるなって、思うほどのありさまでした。
それほど、会員に商品を購入させているのでしょう。
あくまで、私が縁を持ったマルチネットワークの会社がたまたまそうだったかも知れませんが。
さいごに
マルチ商法でも、たくさん稼いでいる人も実際にはいると思います。
ただ、私がかかわった人たちは、自分で商品を仕入れて、自分で使って、会社を辞めて、深夜にバイトをして、身体を壊すころに、我に気づくという人がばかりでした。
そんな人が入れ替わり、立ち代わりしますので、トップ層に居る人は、そのインセンティブで稼いでいるようです。
やはり、仕事は汗水たらして、コツコツ稼ぐのが王道だと思いますね。
参照記事
マルチ商法にハマった友達、妻、子供、恋人を救うならコレ【失敗しない説得】
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