今では、保育園や幼稚園、小学校でこの日に合わせて、歯磨き指導や虫歯予防まで指導が行われていますので、案外知られている日かと思います。
歯科衛生士さんが手に持つ大きな歯ブラシと大きな歯の絵を持って、クラスのみんなの前で歯磨き指導をしてくれた懐かしい記憶もあります。
幼稚園では、歯ブラシを手にもって先生の手本をまねて、歯磨きの練習をしていた記憶もあります。
でもでも、良く調べてみると由来は古く、昔から人は虫歯予防に気を使っていたようです。
さあそうですよね。昔の人も今の人も、ものを噛んで食べているのですから。
では、「虫歯予防デー」の由来とともに「虫歯予防デー」がどんな風に今に至ったのか、調べてみましょう。
意外と古くからあった虫歯予防デー
始まりは、1928年、昭和3年です。1928年(昭和3年から1938年(昭和13年)までの6月4日を「虫歯予防デー」として日本医師会が実施していました。
そして1939年から1941年の5月4日を「護歯の日」とし、1942年に「県民ムシ歯予防運動」を実施していました。
1943年から1947年まで戦争が激しくなったせいか中止されていました。
かなり古くから虫歯予防に関しては、行われていますね。
それもそのはず、戦前の昭和3年ごこから歯ブラシと歯磨き粉が普及され始めました。
こんなに昔からあったのですね。
なぜか、「虫歯予防デー」というと最近のようなイメージがあるのですが、昔から人は、虫歯に悩まされていたのですね。
なんでも江戸時代では、楊枝で歯を磨いている絵が残っているから驚きです。
ということは、やはり「歯が命」というだけ、ものを噛んで食べるということは、本当に大事なことなんですね。
普段当たり前のように噛んで食べていますが。
ぜひ、小さい子供には、ぜひ歯磨きだけは、正しくそして重要性も教えたいですね。
再度復活した虫歯予防デー
1949年口腔衛生週間が制定され、1952年には口腔衛生強調運動、1956年再度口腔衛生週間に1958年から歯の衛生週間、そして2013年から歯と口の健康週間となっています。現在では、6月4日から6月10日までを「歯と口の健康週間」として、厚生労働省と文部科学省と日本医師会が、歯の疾患予防を啓発する週間として定めていて、その一方で、日本記念日協会は虫歯予防の大切さを認識する日として「虫歯予防デー」として制定して今日に至ります。
そのようなことから、6月4日は「虫歯予防デー」として保育園では歯の大切さや虫歯予防について園児に指導するところが多いようです。
長く続いている理由
復活してから70年近く続いており、各地で歯磨きの啓蒙活動も盛んになりました。やはり戦後から甘い食べ物がはいって来たからでしょうか?
戦後直後のチェコレートから始まり、今ではスィーツは雑誌で特集が組めるほどの人気です。お菓子屋さんに行っても、ケーキ屋さんにいっても、パン屋さんに行ってもそこらじゅうに甘いものが売っています。
甘いものを食べる習慣ができたことにより、虫歯が増えてきていることが考えられます。
それと乳歯の手入れが、実は一生ものになると言っても過言ではないことです。
それは乳歯の健康状態でその後に生えてくる永久歯の状態もある程度決まってしまうからです。
つまり虫歯の乳歯の後に生えてくる永久歯は虫歯になる可能性が高いからです。
それだけ大切なことですので、「虫歯予防デー」が長く続いている理由ですね。

まとめ
私が、幼稚園児の時、町の歯科衛生士さんが、園児の前で見本の大きな歯ブラシと画用紙に書いた大きな歯の絵にブラッシングの手本をされていたのを覚えていますし、また実際に歯磨きと歯ブラシを持って、歯科衛生士さんの指導の前で歯ブラシをしたのも覚えています。無邪気に歯磨きの練習をしていたのですが、これほどまで虫歯予防が大切とは思ってもいませんでした。
「歯は命」といいますが、歯は一生もので高齢になっても、自分の歯で食事を噛んで食べられるお年寄りは元気といいます。
ですので、乳歯の歯磨きから本当に大事にしたいものですね。
私の幼いころの話ですが、友達で当時では珍しいフッ素塗布をしている友達がおり、彼と同じくらい歯磨きをしていても、また同じくらいの甘いものを食べても彼だけ虫歯にはなりませんでした。
子供ながらにフッ素塗布をしていると虫歯になりにくいんだと感心していました。
乳歯の段階で歯科医師によく相談して、フッ素塗布をしておく方が子どもの歯のためにいいですね。
保険外診療ですが、お値段もそう高くないそうです。
ただ歯科医師によって値段や診療回数も違うところがあるようなので、信頼のおける歯科医師さんを探すほうがいいですね。
また検診の時に一回無料券を頂ける都道府県や市町村もあるようです。
「虫歯予防デー」をきっかけにして、子供の乳歯から一生丈夫な歯を作って上げたいものです。