柿そのものもすごく体によく、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるぐらいです。
その柿を干し柿にすると、もっと栄養が凝縮されるのですよ。
先人の知恵ですね。
秋に栄養をいっぱい摂って、冬を乗り切る知恵ですね。
今日は、干し柿のすこぶる体にいい効能効果をまとめました。
美容にもよく、美肌効果もあるのですよ。
では、干し柿の効能効果について見ていきましょう。
干し柿の体にいい成分
干し柿には、すこぶる体にいい成分があるのですよ。
干し柿に含まれている体にいい代表的な成分は
・βーカロテン
・タンニン
・食物繊維
・カリウム
なんでも生柿を干し柿にするだけで、ビタミンAは2倍に、βーカロテンは3倍に、食物繊維は9倍近くに増えます。
残念ながら、ビタミンCは減少してしまいます。
ビタミンCは減少してしまいますが、それ以外はすごいですね。
例えば、食物繊維。
生柿なら100gで食物繊維1.6g。
干し柿100gで食物繊維14g。
生柿を干し柿にするだけで、こんなにも食物繊維の量が違うのです。
一日に必要な食物繊維の量は、成人男性なら20g、成人女性なら18gです。
干し柿なら2個食べれば、成人男性も成人女性も十分必要量越えますね。
こんなにヘルシーな食べ物でしたら、食べないと損ですよ。
でも、注意しないといけないこともありますので、気を付けて下さいね。
後半部分に書いておきますね。
では、干し柿の体にいい効能効果について一つ一つ見ていきましょう。

美肌効果
干し柿に含まれるタンニンには、シミやくすみの原因のメラニン色素の増殖を抑えます。
美白効果があるのです。
またタンニンは、肌の収れん効果があるので、お肌を引き締める効果があるのですね。
これは女性には嬉しい効果ですね。
干し柿を食べるだけで、お肌の美白効果と引き締め効果があるのでしたら、
食べなきゃ損ですね。
あとタンニンは、ポリフェノールの一種なので、アンチエイジング効果があるのですよ。
ポリフェノールのアンチエイジング効果と言えば、赤ワインが有名ですね。
あまり知られてませんが、柿にはブドウの5倍のポリフェノールが含まれています。
これから干し柿も注目していきましょう。
むくみの解消
デスクワークの人や立ち仕事の方は、よく足のむくみで悩まれていると思います。
そのような方にも、干し柿は朗報です。
干し柿に含まれるカリウムは、体に余分な塩分と水分を排泄しれくれます。
塩分は、血管の中で水分を取り込む性質があるので、塩分を取りすぎるとむくんでしまいます。
どうしても現代の食事は、塩分が多い傾向にあるので、むくみで悩まれている方は多いと思われます。
干し柿に含まれているカリウムで、余分な塩分と水分を排泄して解消しましょう。

便秘の解消
「干し柿の体にいい成分」の段落でも書きましたが、干し柿の食物繊維の量が半端なくものすごいのです。
なにしろ、食物繊維の王様、ごぼうよりも多いのです。
干し柿2個で一日の食物繊維の必要量を十分に摂れます。
便秘で悩まれている方は、干し柿を食べてみましょう。
私の母も秋から冬にかけて、田舎から送られてくる干し柿をおやつ代わりに食べています。
干し柿を食べているときは、お通じもいいそうですよ。
ただ2個までにしておきましょうね。
女性なら、1個でも一日に必要な食物繊維の8割ほど摂れますよ。
干し柿に含まれているタンニンは、便を固くする効果がありますので、摂りすぎると逆効果になってしまうので注意しましょう。
血圧を下げる
高血圧で悩まれている方、朗報ですよ。
むくみの解消のところで書きましたが、干し柿に含まれるカリウムが、血圧を下げることに役立ってくれます。
塩分を摂りすぎると、血圧が上がってしまいますよね。
カリウムは、体内にある余分な塩分を排泄してくれるのです。
何しろ干し柿にすると、カリウムは生の柿の4倍だそうですよ。
これは期待できそうですね。
私の母も血圧が高い方ですが、干し柿を食べることができる秋と冬は、血圧も安定しています。
秋と冬は、好んで干し柿を食べています。
高血圧で悩まれている方、試してみる価値ありですよ。
生活習慣病の予防
干し柿に含まれるタンニンが、美白効果だけでなく、生活習慣病の予防に役立ってくれます。
タンニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用がありますので、老化の原因である活性酸素を取り除いてくれます。
活性酸素とは厄介なもので、悪玉コレステロールを増やし、血管の壁について動脈硬化を引き起こそうとします。
これがひどくなると、脳梗塞や心筋梗塞になります。
タンニンは、活性酸素を取り除いてくれる優れもので、ポリフェノールとしてはブドウの5倍含まれています。
赤ワインより効果があるかもしれませんね。
風邪の予防
生柿を干し柿にすると、ビタミンAは2倍にβーカロテンは3倍になります。
ビタミンAとβーカロテンは、粘膜を丈夫にし、ウィルスの侵入を防ぎます。
また胃腸を丈夫にし、温めてくれるので、免疫力もアップします。
疲労回復につながり、風邪の予防になります。

気を付けること
これだけの効能効果があるのですから、さすが干し柿ですね。
昔から言うように、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われる理由がよくわかりますね。
ただ気を付けたいことがあります。
それは食べ過ぎです。
昔からよく言いましたね。
過ぎたるは及ばざる如しと。
干し柿に含まれているタンニンですが、食べ過ぎると便秘を引き起こしてしまいます。
タンニンは、美白効果や抗酸化作用と素晴らしい効果があるのですが、便を固くする効能があります。
一日2個まででしたら大丈夫ですので、2個までにしておきましょう。
もう一つ、カロリーです。
干し柿一個あたり、ざっくり100kcalです。
ご飯にたとえると、お茶碗の半分です。
2つ食べるとご飯お茶碗一杯分になります。
ダイエットをしている方や糖尿病などのカロリー制限をしなければならない方は、カロリー計算して食べましょう。
先人の知恵はすごかった
私の祖母の家は田舎なのですが、庭や田んぼのあぜ道には柿の木が植えてありました。
秋になると、庭に柿を干し、毎年干し柿を作っていました。
秋から冬にかけて、祖母の家に遊びに行くと、おやつにはいつも干し柿2つとお茶を出してくれました。
家族みんな干し柿をおやつに食べてました。
農家だったのですが、あれだけの農作業をしても体は丈夫な人ばかりでした。
今思えば、秋の収穫を終え、一年の農作業で疲れた体を干し柿の栄養で、体を労わっていたのだと思います。
来るべき冬に向けて、ビタミンAとβーカロテンの力で風邪の予防をし、
免疫力を上げ、農作業で日に焼けた肌をタンニンで癒していたのだと思います。
また生活習慣病になる人も少なかったように思います。
いつも祖母は、干し柿は甘いからと言って、2個と決めていました。
おそらくこれも昔からの言い伝えだったと思います。
先人の知恵で、2個以上たべると便秘になるという経験から来ているのでしょう。
いま健康ブームでいろいろ体にいいという情報が溢れていますが、
旬のものをいただくことが、健康に繋がると思えて仕方ありません。
祖母の家族は、健康で皆長生きでした。

まとめ
干し柿の効能効果は、ものすいごいですね。
これだけ体にいいのでしたら、ぜひ干し柿を食べて体を養生していきたいものです。
生柿を干し柿にするだけで、栄養素がこれほどまでも違うというのは驚きですね。
食物繊維は9倍も増えるなんて、びっくりです。
他には、ビタミンAは2倍に、βーカロテンは3倍に増えます。
これだけ栄養いっぱいでしたら、医者も本当に青くなりますね。
なんだか実際に干し柿を作ってみたくなりますね。
実は、簡単に作れるのですよ。
作り方は、拙者の記事干し柿の効能!スッキリ便秘解消に書いていますので、
ぜひ参考にして下さい。
動画も入れてますので、よーくわかりますよ。
では、しっかり干し柿を食べて、体をいたわってあげましょう。