古くから日本人に親しまれてきました。
秋の七草は鑑賞するもので、目で見て秋の季節感を楽しむものです。
秋の七草を覚えて、自然の中で秋の季節感を楽しみたいものですが、なかなか覚えることができないものですね。
実際に覚えてみて、自然の中で秋の七草を見つけて、古くから伝わる日本の文化を感じてみたいものです。
今日は、簡単に記憶できる秋の七草の覚え方を紹介します。
語呂合わせで覚えると意外に簡単に覚えられるものですよ。
秋の七草とは
秋の七草とは、奈良時代、山上憶良(やまのうえのおくら)という歌人が万票集の中で詠んだ七種類の草です。万葉集の歌は、
「秋の野に咲きわたる花を指折りかき数ふれば七種の花」
「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへまた藤袴朝顔の花」
です。
秋の七草は、次の7種類の草です。
・薄(ススキ)
・葛(クズ)
・撫子(ナデシコ)
・女郎花(オミナエシ)
・藤袴(フジバカマ)
・桔梗(キキョウ)
秋の七草の覚え方
秋の七草の覚え方のコツは、学生時代よく試験の時に使った語呂合わせを使えば、意外に簡単に覚えることができます。3つの語呂合わせがあるのですよ。
・ハスキーなお袋
・沖縄救う
す:薄(ススキ)
き:桔梗(キキョウ)
な:撫子(ナデシコ)
ふ:藤袴(フジバカマ)
く;葛(クズ)
はぎ:萩(ハギ)
ス:薄(ススキ)
キー:桔梗(キキョウ)
な:撫子(ナデシコ)
お:女郎花(オミナエシ)
ふ:藤袴(フジバカマ)
く:葛(クズ)
ろ:なし
き:桔梗(キキョウ)
な:撫子(ナデシコ)
わ:萩(ハギ) わ→ハ
す:薄(ススキ)
く:葛(クズ)
う:藤袴(フジバカマ) う→フ
秋の七草の紹介
秋の七草の一つ一つを写真を掲載しますので、見ていきましょう。・萩

お彼岸のおはぎは、この萩が由来と言われています。
根は、咳止め、胃の痛み、下痢に効くと言われています。
思案、内気、想い、前向きな恋、柔軟な精神

お月見には欠かせない飾りの一つです。
根と茎は、利尿薬として使われます。
勢力、生命力、活力、隠退、悔いなき青春、心が通じる

中でも葛の根を乾燥させた「葛根」は、風邪クスリとして使われています。
治療、活力、根気、努力、芯の強さ、恋のため息

日本の女性の清楚さを表した「大和撫子」の「撫子」は、この花から取ったという説があります。
煎じて飲むといむくみや高血圧に効果があります。
純愛、無邪気、思慕、貞節、才能、大胆、いつも愛して

根は、消炎、排膿作用があります。
美人、はかない恋、親切、心づくし、約束を守る

茎や葉を乾燥させるとサクラ餅の葉のような芳香を放ちます。
現代は、数が減り、環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されています。
お風呂に入れると痒みをとる効果があります。
遅延、躊躇、思いやり、あの日を思い出す、優しい思い出

桔梗は、その立派な形から多くの武将の家紋としても用いられました。
根を咳止め、のどの痛みを和らげる効果があります。
現代では、数が減り、環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されています。
清楚、気品、誠実、従順、変わらぬ愛、優しい温かさ
春の七草との違い
七草粥でおなじみの春の七草は、一年の無病息災を願って食べる日本の行事です。お正月のごちそうで、疲れた胃を休めるためと言われています。
それに対して、秋の七草は見て秋を感じるものです。
野に出て観賞することで、秋の季節感を感じて風流を楽しむものですね。
野原で秋の七草を眺めていると、奈良時代にトリップしたように感じるのは本当に不思議なものですよ。
しかし、現代では藤袴や桔梗のように準絶滅危惧種に指定され、秋の野に出ても見つけることが難しくなったのは、非常に残念なことですね。
自然は大事にしていきたいものです。
まとめ
語呂合わせで秋の七草を覚えると、簡単に記憶できるものです。古き良き日本の文化を大事にしていくためにも、ぜひ覚えたいものです。
できれば、実際に野に出て秋の七草を眺めて、奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)になりきって、万葉の歌を詠んでみたいですね。
きっと趣きのある秋の楽しみになりますよ。