カブトムシの幼虫も同じで病気になります。
特に黒点病という黒い斑点が幼虫の体にできる病気になることが多いです。
数匹のカブトムシの幼虫を飼育していると、一匹は黒点病になるカブトムシの幼虫が必ずいます。
せっかくカブトムシの幼虫を飼育するのですから、黒点病という病気について知っておきましょう。
また病気になった場合の対応も知っておいた方がよいでしょう。
今日は、カブトムシの幼虫の病気について書いていきます。
しっかり勉強していきましょう。
黒点病の幼虫を発見したら
カブトムシの幼虫の体に黒い斑点ができる病気です。黒い斑点ができている幼虫を一匹発見すると、同じ容器に飼育しているカブトムシの幼虫が、あれよあれよと何匹もできてしまっていることがよくあります。

この病気の特徴として感染するのですね。
厄介ですね。
これを回避するには、早期発見しかありません。
早期に発見したら、黒い斑点のある幼虫だけを別の容器に移すか、山に放してあげるしかありません。
発酵マットを入れ替えて、残りの幼虫に菌が移らないようにしてあげます。
病気になってしまった幼虫は、そのほとんどが死んでしまうので、自然に帰してあげるのが一番いいかも知れません。
黒点病の幼虫を発見したら、すぐに残りの幼虫と隔離し、感染を防ぐために発酵マットを入れ替えてあげることですね。
黒点病とは
カブトムシの幼虫の腹部などに黒い斑点ができる病気です。原因は、外傷による感染とカビの一種のメタジウム菌が原因になっている場合があります。
メタジウム菌の胞子が、カブトムシの幼虫の皮膚に付着して、発芽しそのまま体内に侵入し、体内で菌糸が増殖し、幼虫の体内の水分を吸い取ります。
その後、死に至り、ミイラ化します。

病気の経緯を理解すると、大変嫌な病気ですね。
でもいまのところ、これを完全に回避する方法はなく、カブトムシの幼虫の遺伝もあるようです。
今のところのできる限りの予防策としては、
メタジウム菌は、自然界の土の中にも存在するものなので、異常繁殖を抑えることしか方法がありません。
糞が増えてきたら、清潔に保つためにも、発酵マットをまめに交換することですね。
・カブトムシの幼虫を手で触るときに、傷つけないように気をつける。
・カブトムシの幼虫同士が、傷つけないように過密飼育を避ける。
カブトムシの幼虫の免疫能力
カブトムシの幼虫は体外から細菌感染した場合、体内で抗菌性のペプチドを培養して、細菌を攻撃するそうです。これをカブトムシデフェンシンと言うそうです。
カブトムシの幼虫が自分で作った抗菌性のタンパク質を細菌の細胞膜に穴をあけて細菌をやっつけるのです。
なにしろカブトムシデフェンシンが、細菌を攻撃するメカニズムを人間の癌治療に応用する研究が進んでいるそうです。
驚きですね。
カブトムシの免疫のメカニズムが人間に応用されようとしているのですね。
それだけの免疫力を持っているカブトムシの幼虫でさえ、黒点病は克服できないのですから、カブトムシの幼虫にとっては大変な病気なんですよね。
できることは、飼育しているカブトムシの幼虫が、黒点病にならないように祈ることぐらいしかありませんね。
ダニについて
カブトムシの幼虫に白い小さいものがついている場合があります。これはダニです。
自然では、ダニはカブトムシの幼虫、成虫に寄生して共生していますので、ダニでカブトムシの幼虫が死んでしまうということは考えられません。
しかし、カブトムシの幼虫の体の両サイドにある茶色い点があるところは、幼虫が呼吸をするところですので、この部分にダニが過密に寄生していると呼吸不全で、幼虫が死んでしまうことが考えられます。
このような場合は、ティシュを軽く湿らせ優しくふき取ってあげましょう。
ただ問題は、飼育する側の人間にとっては、ダニは気持ち悪いものですね。
便利なものがあります。
ペットショップやホームセンターで販売されているダニよけの土を発酵マットに混ぜるのがいいと思います。
お値段も200円から300円程度で手頃です。
幼虫が黄色くなったら
カブトムシの幼虫が黄色くなったら、これは病気ではありません。サナギになる前段階です。
この頃からあまり動かなくなりますので、病気と間違えがちですが大丈夫です。
蛹室を作り、動かなくなりますので、この時期は、マットの交換や容器を動かさないようにしましょう。
サナギの段階で傷ついてしまうと死に至る場合があります。
カブトムシの幼虫が黄色くなり始めたら、そっとしておきましょう。

さいごに
カブトムシの幼虫を育てることは楽しいものですが、生き物ですので、病気でそのままお別れしなければならないことに遭遇します。これも命あるものを扱う運命です。
亡くなってしまう命に対して、失礼にならぬように命の尊さを学ばして頂きましょう。
そして育ったカブトムシについては、大事に飼育してあげ子孫をつないであげましょう。
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