成虫になったカブトムシにいくら昆虫ゼリーを与えても大きくなりません。
大きなブトムシに育てたければ、幼虫の時です。
幼虫の時の育て方に一工夫をして、大きなカブトムシの育てましょう。
今日は、大きな立派なカブトムシに育てる秘訣を書いていきます。
特に秘訣その5は、とっておきのものです。
実は、大きなカブトムシの育てることができるかどうかは、この段階で決まってしまうと言っても過言ではありません。
出来ましたら、ビギナーの方は最初から読んで行ってください。
カブトムシの幼虫飼育の経験者のある方や予備知識のある方は、復習で最初から読んでいてもいいですし、飛ばして読んでいってもらってもいいです。
では、一緒に大きなカブトムシに育てる秘訣を見ていきましょう。
秘訣その1 エサ
自然のカブトムシの幼虫は、雑木林の枯れ葉が腐って発酵してできた腐葉土や堆肥を食べて大きくなりますね。では、飼育する場合はどうしたらいいのでしょうか?
園芸店で販売されている腐葉土を使う人もいます。
ただ、園芸店で売られている腐葉土には、土の中に虫が入っていたり、化学肥料や殺虫剤が添加されていることも多くありますので、乾燥させたり殺菌させる必要があるので、あまりお勧めしないです。
ちなみに乾燥や殺菌については、天日干しすることでできますね。
やはりカブトムシの幼虫用にペットショップで売っている幼虫用の発酵マットを使うのがいいでしょう。
これは、専門メーカーがカブトムシの幼虫用におがくずや落ち葉などを発酵させ、カブトムシの幼虫が好んで食べるように開発されたものですので、安心して使用できますね。
この幼虫用発酵マットは、高カロリーで栄養たっぷりです。
幼虫の間にどれだけ餌を食べたかによって、大きさが決まってしまうのでいっぱい与えてあげましょうね。
成虫用マットとは違いますので、間違えないように購入してくださいね。
秘訣その2 エサの交換
カブトムシの幼虫は、エサである発酵マットをどんどん食べ、どんどん糞をしていきます。見ていると頼もしいくらいの糞をしていきます。
それだけ食べる大食漢なんですね。
初めて育てる人は、びっくりしますよ。
面白いことに、幼虫の糞は表面に浮き上がってきます。
その糞だけを取って、発酵マットを足してあげればいいのですよ。
だいたい一匹の幼虫が成虫になるまでに、発酵マットは約2ℓほど必要になりますね。
幼虫の間にどれだけ餌を食べるかが勝負ですから、きちんと掃除して足してあげましょうね。

エサの交換時期
エサである発酵マットを交換するタイミングは、幼虫の飼育環境によって変わりますので、一概には言えませんが目安としては次の通りですね。・9月中頃から10月中
産卵後、1か月目の2齢虫の時からガツガツ、黙々とマットを食べます。
本当に食べますよ。
あと1か月半から2か月で冬眠です。
本当に頑張っていっぱい食べろよーって応援したくなります。
もう少しで冬眠ですから。
そしてこの時期に良質の土を与えることがコツになってきます。
こまめに糞は取ってあげて、発酵マットを継ぎ足してあげて下さいね。
幼虫用マットは、売り切れになる前に8月中にペットショップやホームセンターで購入しておきましょう。セール品になっていることもあります。
インターネットでは年中買えるかも知れませんが、品薄になっている可能性もありますので、夏中にストックしておきましょう。

・3月中頃から4月中頃
冬眠から覚めたカブトムシの幼虫が、大きな成虫になるために土を最後に食べまくる時期です。
この時期は、3齢虫で一番大食漢です。
クヌギの朽木などを入れてあげると、召し上がっています。
この時期は、クヌギの朽木を入れて飼育を楽しみましょう。
シーズンでしたらペットショップやホームセンターで100円程度で売っています。
また山に取りに行ってもいいでしょう。
でも、万が一幼虫によくない菌があるといけないので、よく洗って天日干ししてから与えて下さいね。
放っておくと糞だらけになるのでこまめにチェックして上げてください。
この時期は、餌いっぱいにしてあげるのが大きく育てるコツです。
サナギになるまでが勝負です。

秘訣その3 温度管理
飼育温度は、直射日光が当たらい一日の中で温度変化が少ないところがベストです。またカブトムシの幼虫が冬眠する冬場でも、気温0℃を下回るところはよくありません。
あまりにも寒いところは、カブトムシの幼虫は動きが悪くなります。
ストレスになっているのでしょう。
よって夏場は直射日光が当たらないところ、冬場は気温0℃を下回らないところがいいんですね。
では、どこでカブトムシの幼虫を育てるのがいいでしょうか?
大型のカブトムシに育てるには、室内がベストです。
でも、夏場は飼育容器にハエがたかるのではないかって心配ですよね。
今では、ハエ取りシーツもペットショップやホームセンターで販売されているので衛生的にも大丈夫でしょう。
ハエ取りシーツを飼育容器の上にかぶせて、ハエがたからないようにできます。
ちなみに私は、玄関で育てています。
冬場は、新聞紙に飼育容器をくるんでいます。
そうすることで、寒さを防ぐことができます。

秘訣その4 飼育環境
飼育容器内のカブトムシの個数も大事です。大きいカブトムシの成虫に育てたいなら、幼虫と幼虫の間が十分確保できる程度にしておきましょう。
幼虫と幼虫が干渉するとお互い傷つけあい、なくなってしまっていることが多くあります。
参照記事カブトムシの幼虫は共食いに注意!大事に育てる飼育方法は
大きくカブトムシを育てるなら、ひとつの容器に一匹で育てる単独飼育か、大きめの容器で幼虫と幼虫の間が十分間隔が確保できる程度の個数で飼育しましょう。
お互い傷つけあうのを避けるためだけではなく、いっぱい発酵マットを食べてもらうためにも大事になってきます。
秘訣その5 早く卵を産ませる
実は、大きなカブトムシに育てるには、カブトムシのオスとメスを交尾させる時期から勝負は始まっています。カブトムシは、幼虫の間にどれだけ栄養のあるエサを食べるかで、成虫の大きさが決まってしまいますので、孵化からサナギまでの期間は、大きくなるための準備期間です。
大きくなる準備期間が長くなれば長くなるほど、大きくなる準備期間にエサである発酵マットを食べれば食べるほど、カブトムシの幼虫は大きくなります。
早めにカブトムシの成虫のオスとメスを交尾させ、早い段階から卵を確保し育てていくのがコツになりますね。
できるだけ大きめのカブトムシのペアを決めたら、早く一つの容器に入れて交尾させましょう。
卵を産んだら、その卵を幼虫用飼育マットの入った容器に移し替え、冬まで一日も長くできるだけいっぱいのエサを与えましょう。
発酵用マットが多く必要になればなるほど、幼虫は大きく育つということですね。
糞の取り換え、発酵マットの入れ替えもまめに、マットが乾燥しないように霧吹きで適度にマットの水分を保ちましょう。
カブトムシの幼虫は、暖かい季節の時に大きく育てるのが大鉄則です。

さいごに
卵から約一年かけて育てて、カブトムシの幼虫が無事成虫になってくれると本当に嬉しいものです。大きな成虫になってくれたら、なおさら嬉しいですね。
糞の掃除をする時も、発酵マットを入れ替える時も、頑張れよ!いっぱい食べろよ!って応援したくなります。
サナギから成虫に羽化する時など、本当に感動しますよ。
ぜひ、一緒にカブトムシの幼虫から大きく育てましょう。